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抗がん剤の治療効果の判定

効果の判定について

抗がん剤の効果の判定は、CT検査などでがんの大きさを測定し、小さくなったかどうかで判定するという大変わかりやすいものです。病変の大きさが30%以上減少した場合をPR(partial response)、それ以上に効いて検査をしてもがんがわからなくなくなった場合をCR(complete response)と言います。さらに、病変の30%未満の縮小から20%未満の増大をSD(stable disease)、20%以上の増大をPD(progressive disease)と呼びます。そして、PRが起きる確率とCRが起きる確率をあわせて奏効率と呼び、これが抗がん剤の効果の指標となります。つまり、CRでなくても、PRであれば「効いた」ことになるのですから、「治る」とイコールではないことがおわかりになると思います。

効果について

現実には、CRであっても、がんが治ったとは言えません。検査ではわからなくなっていても、目に見えないがん細胞のうち抗がん剤に抵抗力があるものが残っていて、治療を休むとだんだん勢いを取り戻してくるのが普通です。ひとつのがんの塊を構成するたくさんのがん細胞は、「ふたご」のような同じ見かけと性格のものばかりとは限りません。むしろひとつの「学校」のようなもので、残念ではありますが、ぐれてドロップアウトしたり引きこもったりする者が少数は必ず出てしまい、全員で仲良く卒業とはいかないものです。ぐれた奴らが少数残って徒党を組み、増え始めると、なかなか収拾がつきません。気がついたらがんはもとの大きさに戻っていたということになりかねません。

幸い、抗がん剤は1種類だけではありませんので、薬を変えることによって再びがんが減り始める可能性はあります。しかし、その変更した薬にも抵抗性を示す勢力がいずれは台頭してくることになります。一般論として、抗がん剤が効いてがんがある程度小さくなるのであれば、そうなるまでの期間とがんが元の大きさに戻るまでの期間をあわせた期間だけ寿命が延びることになります。このようなことを、薬が効かなくなったら順番に新しい薬に変更しながら、次々に繰り返していくことが現在の抗がん剤治療の基本であり、効く可能性のある何種類かの薬を使い切ることが寿命を延ばすための基本と考えられています。

抗がん剤治療
名古屋大学医学部附属病院
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