チャイルド・ライフ・プログラム
見たことのないたくさんの機械、白い服を着た人たち、初めての処置や検査、病気や治療に伴う痛み・・・入院中のこどもは、多くの不安やストレスを抱えています。そんなこどもたちの不安やストレスを軽減し、できるだけ安心して入院生活を送れるようサポートするために、当小児科では、20072月よりチャイルド・ライフ・スペシャリストが働き始めました。


チャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)ってなぁに?

CLSは、遊びなどを通してこども達の成長・発達を支援し、こどもたちができるだけ安心して前向きに治療に臨めるようにサポートする専門職です。

小児発達学・教育学・家族学・心理学などを基礎とし、1950年代より北米で発展してきた専門資格で、北米では現在95%以上の小児科・こども病院でCLSが働いていると報告されています。日本でも、2001年に日本チャイルド・ライフ研究会が設立され、その活動は広がりつつあります。



チャイルド・ライフ・スペシャリスト(CLS)ってどんなことするの?

こどもの生活の中心である「遊び」を通して、ストレスや不安をできるだけ軽減したり、それぞれのこどもに合った成長発達(身体的・心理社会的・認知的発達)を支援したりします。

 

おもちゃや医療用具を用いて、これから起こる出来事(治療・処置・検査・手術等)の説明をし、心の準備をして臨めるように支援します。

 

処置や検査に伴う痛みや不安をできるだけ軽減できるよう、こどもや家族と一緒に対処法を話し合い、処置や検査中の情緒的サポートを行います。

 

兄弟姉妹を含むご家族が、一緒に困難な出来事を乗り越えられるよう、また病院での生活が少しでも過ごしやすいものになるようお手伝いします





CLSは、医療チームの一員ですが、医療行為は一切行いません。
こどもとそのご家族の気持ちが尊重され、こどもが主役となれる医療を目指して、医療スタッフと連携しながら活動していきたいと思っています。




当小児科では、平日の9時から16時までCLSが勤務しています。



お気づきの点・ご質問などありましたら、いつでも声をかけて下さい。

              CLS 佐々木美和