不妊相談Q&A

質問現在38才です。骨盤内癒着や卵管閉塞がわかり、手術を受けましたが、片方の卵管は閉塞したままです。来月からクロミッドを服用して人工授精を始めることになりましたが、クロミッドを服用すると自然妊娠よりも多胎率が上昇すると聞いています。多胎はどうしても避けたいのですが、片側の卵管が閉塞している場合はやはりクロミッドを飲むべきでしょうか。

答えクロミフェン療法のメリットは、排卵数を増やすことで、自然周期での排卵よりも妊娠率の上昇が見込めることです。また人の自然排卵は通常1個で、左右どちらの卵巣から排卵するかをコントロールすることはできません。片側卵管閉塞ですと、閉塞側の卵巣からの排卵の場合に妊娠率がかなり低くなると思われます。クロミフェンを使用し、常に両側から排卵させることができれば、妊娠率の向上につながります。しかしながら、複数個の排卵を起こすことで多胎妊娠のリスクも上昇します。複数個排卵させることのメリットとデメリットについて担当医と検討して、今後の方針を決めるようにされてはいかがでしょうか。
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