腎臓内科学
丸山 彰一

腎臓内科医局方針と医局構成

 名古屋大学腎臓内科は医局として、医局員の先生方がより良い医療を実践できるよう支援していくことを考えています。また新しい専門医制度にも対応していきます。医局運営に関しては透明性と公平性の確保を第一に考えていきます。留学・結婚・出産・子育てなどの個々の希望や事情に合わせたキャリアパスを用意しているので御相談下さい。
 2015年4月には松尾清一教授が本学の総長に就任されました。現在、当教室員は、丸山彰一准教授を中心に教員7名(准教授1名、講師2名、病院助教4名)と特任講師2名、特任助教1名の特任教員に加えて、医員5名、後期研修医2名、大学院生20名です。また、寄附講座の腎不全総合治療学講座に教員3名、循環器・腎臓・糖尿病(CKD)先進診療システム学寄附講座に教員2名で活動しています。以上合計42名の布陣で大学の使命である①臨床②教育③研究の3本柱に加え、④社会的活動の推進にも励んでおります。

腎臓内科は専門性を持った総合内科です。

 腎臓は体の恒常性を保つ臓器です。すなわち、他の臓器が破綻をきたした時に影響を受けやすい臓器と言えます。したがって、腎臓の疾患を知っているのは当然ですが、他臓器の病態も知っていなければ適切な治療はできません。専門分野のみならず内科全般を診察できる腎臓内科医を育てるために、名古屋大学腎臓内科学講座は教育・臨床・研究をバランスよく行っています。
 教育では腎臓内科専門医育成するための教育プログラム(NNFP)を全国に先駆け立ち上げ、今までに数多くの専門医を輩出しています。
 さらに磨きをかけるために、臨床においては30施設以上の関連病院から紹介されてくる症例を併せると年間700例以上の腎生検病理組織を実際に見て勉強することができます。また、新たな免疫抑制療法などにも取り組んでいます。当然のことですが、診療の際には、患者様の状態や、必要な検査・治療について、わかりやすく説明を行い、特に治療については、正確な根拠に基づいた情報を慎重に検討してから、患者様とご家族に対して、十分理解を得た上で実践することをモットーとしています。
 基礎研究においては、脂肪幹細胞を用いた再生医療の開発、透析療法(特に腹膜透析)の改良、腎炎・ネフローゼの原因解明と制御法の開発、フルクトース代謝と腎・高血圧症との関連性解明などに取り組んでいます。臨床研究としては、今や国民病の1つといっても良い慢性腎臓病(Chronic Kidney Disease: CKD)に関する疫学研究や急性腎障害(Acute Kidney Injury:AKI)、CKD、腎炎、糖尿病の新たなバイオマーカーの開発、膜性腎症の抗体測定法の開発と遺伝子解析を進めています。このような研究をすることにより、更に多くの患者様の治療の手助けになると考えています。
 地域医療の貢献も名古屋大学腎臓内科に与えられた責務です。地域医療の貢献はすべての医局員の協力によって成り立っています。また、関連病院で経験した知識を地域医療の場で発揮するために、若手医師には複数の病院を経験することを勧めています。留学・結婚・出産・子育てなどのため遠方の地域医療に貢献できない場合は、近郊の地域医療に一定期間貢献して頂きます。

こんな医局員募集しています。

 名古屋大学腎臓内科は伝統的に教育熱心な医師が入局してきます。専門研修についても、全国でいち早く教育プログラムを立ち上げ、今ではこのプログラムで育った若手医師が教育の中心を担っています。また全国国立大学の中でも数少ない腎臓内科学教室として、毎年着実に研究や臨床の面でも発展しています。日本と世界をリードする腎臓内科専門医を目指す医師を募集しています。
 名古屋大学腎臓内科では、現在オールハッピー計画を推進中です。大変厳しい医療情勢の中、個人の力では限界があります。こうした時だからこそ、若手医局員ひとりひとりが楽しく有意義な臨床研修を行い、優秀な腎臓内科専門医に成長して行けるよう、医局を挙げて支援して行きたいと思っています。腎臓内科に少しでも興味を持たれた方は是非とも一度御連絡ください。
詳細は名古屋大学腎臓内科ホームページをご覧ください。