21世紀のチャレンジ:ナンバー内科制度から
6つの専門分野からなる大講座制へ

名古屋大学の内科はこれまで永年にわたりナンバー内科(第1、2、3内科)体制で教育、研究、診療、人材交 流にあたってきました。ナンバー内科の体制は従来名古屋大学医学部と内科の発展に大きな役割を果たしてきましたが、名古屋大学医学部の将来構想を検討 する中で21世紀に名古屋大学内科が世界をリードする集団として飛躍的な発展を遂げ、また社会に対してその公的な責任を十分果すことができるために、限ら れたポストや人的資源を有効に活用して最大限の効果を生み出すための抜本的な組織改変が不可避であると結論されました。このような基本的な認識のもと、ナ ンバー内科の臓器別再編による大講座制への移行が医学部の基本方針として平成14年5月に教授会決定されました。これを受けて、中堅~若手教官を中心に内 科一元化のためのワーキンググループが組織され、1年半あまりにわたってプランを作り、それを実行してきました。即ち、名古屋大学病態内科学講座のめざす 方向性として、

  1. 組織体制の転換
  2. 内科専門医教育の実践
  3. 臨床医学研究の推進
  4. 高度先進医療の提供
  5. 地域医療への貢献

を基本目標として確認しました。 これらの目標を実現する第一歩として、病態内科学一元化のための具体的なアクションプランを、

  1. 講座事務局(Chairman'sOffice)の設置
  2. スタッフ定員再配置
  3. 関連施設との人材交流
  4. 経理/予算システムの整備
  5. スペース/フロア再配置
  6. 臓器別診療・教育体制の刷新
  7. 研究の推進

という項目に基づいて具体的に立案し、実行したのです。平成15年4月には病態内科学講座事務局が設置され講座主任と講座事務局長が選出されて6分野全体 を統括する体制がスタートし、平成16年1月には、臓器別のフロア・スペースへの引っ越しが完了して、ナンバー内科制から臓器別6分野からなる大講座制へ の移行が完了しました。

 大講座制発足当初は、法人化に伴う環境の変化に加え、関連病院との人材交流、研究の発展と分野間の研究協力、高度医療の推進、教育システムの充実、有能な人材の確保、など病態内科学講座に科せられた課題が多く、期待と不安とともに新しい形がスタートしました。こうした大転換から既に10年が経過しました。この間、各臓器別分野内では旧ナンバー内科の人たちが交じりあうことで相乗効果が生まれ、より大きな発展を遂げることができました。当講座は全国的に見ても大講座制への移行が最も成功した例であると自負しています。現在、いずれの分野も若い人材のエネルギーが満ちています。今後益々発展していくことが期待されます。