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名古屋帝国大学医学部附属医院の医院長 勝沼精蔵(かつぬま せいぞう 1886-1963)と事務長 山元昌之(やまもと まさゆき)が、附属医院が空襲をうけた翌月4月3日に「秘」として発行しました。3月の附属医院への空襲の詳細な記録と、そこから得られたさまざまな課題が記載されています。
I. 総説: 病院防空は一般防空業務の外に、病院のみの有する特異性に支配される。
II. 戦跡: 3月12日、19日、25日の3回にわたる空襲時の職員数、入院患者数等と、詳細な記録。
III. 戦訓: 一般的な問題(水不足、防護当直員の相当数確保、物品疎開の早急・徹底的実施、食糧配給手配、鉱石ラジオ・自転車・木炭自動車の確保)、病院独特の問題(患者避難、医師・看護婦の一般防空業務担当後の傷者治療体制、収容患者の後送と食餌状況)
病院防空 : 戰跡と戰訓 / 勝沼精藏, 山元昌之 [著]||ビョウイン ボウクウ : センセキ ト センクン [名古屋] : [名古屋帝國大學医學部附属医院] , [1945] 8丁 ; 25cm
留め具は紙縒り、表紙なしで巻頭上部に"秘"とあり、発行年は巻末(昭和20.4.3稿)による、謄写版 |