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林直助(はやし なおすけ 1871-1953)は、岐阜県恵那郡出身です。明治34年(1901年)に京都帝国大学医科大学助手となり、明治39年7月、新潟県から恙虫病(つつがむしびょう)調査員を嘱託され、同年12月、愛知県立医学専門学校(名大医学部の前身)教諭となり、病理学、病理解剖学等を担当しました。
林は、明治39~40年に3例の恙虫の病理解剖を行い、恙虫病病原体は恙虫「ヒポハリンキス」(Hypopharynx)を媒介して人体に侵襲することなどを明らかにし、明治41年、恙虫病病理解剖並びに組織学的研究を「北越医学会報」165巻に投稿しました。大正2年(1913年)、本書を学位主論文として、京都帝大から医学博士の学位を授けられ、大正6年、愛知県立医学専門学校教授となりました。 |