内容 |
布律外(Flügge, Karl Georg Friedrich Wilhelm 1847-1923)は、ドイツの細菌学者、衛生学者で、ロベルト・コッホ(Heinrich Hermann Robert Koch 1843-1910)の同僚でした。拔失爾々斯(バチルス Bazillus)は細菌のことで、本書は、魚沈賢(ゲッティンゲン)の衛生試験所長時代のコレラ菌(Cholera bacillus)の解説書です。
川原汎(かわはら ひろし 1858-1918)は、肥前大村木場郷(現在の長崎県大村市木場)に生まれ、長崎医学校を経て、東京大学医学部の頃、肺結核を発病し、ベルツ(Erwin von Bälz 1849-1913)による治療を受けつつ卒業しました。北里柴三郎(きたざと しばさぶろう 1852-1931)と同期です。明治16年(1883年)、愛知医学校(名大の前身校)一等教諭となり、日本最初の神経学書『内科彙講 神経係統篇』を発刊しました。 |