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明治13年(1880年)4月13日、任期満了となったローレツ(Roretz, Albrecht von 1846-1884 日本語表記は老烈)が宴の席に臨んで公立医学校生徒に与えたラテン語箴言の掛軸です。(出典は『ローマ人行状記』第103話です)
当時の公立医学校教諭兼訳官 田野俊貞(たの としさだ)の漢訳には、「汝毎事必慮、而後可行、焉常無忽其終」とあります。
意訳すると、「何事を為すにせよ、その結末まで良く考えてから事を為せ」となります。
下段には在校生徒名と次の添書があります。
「明治13年4月13日臨 別得辱教頭老烈氏遺 箴辞短意遠矣生等謹 師其辞之意他日将大有 所為」 |