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後藤新平(ごとう しんぺい 1857-1929)は、ローレツ(Roretz, Albrecht von 1846-1884)から衛生行政思想と、実験的実証科学的発想法の影響を受けました。
後藤は、既に二等診察医時代、ローレツの意を体した「健康警察(衛生行政)医官ヲ設ク可キノ建言」を県庁に提出し、更に、衛生局長長与専斎に宛てて「愛知県ニ於テ衛生警察ヲ設ケントスル概略」を提出しました。愛知県公立病院長心得兼医学校長心得となった後藤は、明治13年(1880年)、公立医学校の二等訓導 石川詢(いしかわ じゅん 1858-1933)、一等訓導兼編輯係 瀧浪圖南(たきなみ となん 1852 ?-1902)と、県下の医師を組織して私立衛生会「愛衆社」を設立しました。
明治13年3月付け愛衆社長・後藤新平の序文に「嚮ニ汎布セル設社ノ告示及主旨ト第壹回私立衛生會ニ於テ協議セル諸規則ヲ集成シテ愛衆社型典彙編ト名ツケ…」とあります。
愛衆社型典彙編 / [愛衆社著] [愛知県] : 愛衆社 , [1880序] |