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著者のライリー(John Campbell Riley 1828-1879)は、ワシントンD.C.のジョージタウンに生まれ、1848年にジョージタウン大学を卒業後、1851年にNational medical college at Washingtonで学び、学位を取得しました。1859年に、National medical collegeの薬物学、治療学の教授となりました。
司馬盈之(しば みつゆき 1839-1879)は、新潟県佐渡島の生まれです。幼名は島倉伊之助、通称は凌海(りょうかい)、盈之は諱です。
語学の天才で独・英・蘭・仏・露・中の6か国語に通じていました。松本良順(まつもと りょうじゅん 1832-1907)、ポンペ(Johannes Lijdius Catharinus Pompe van Meerdervoort 1829-1908)に師事し、医学を学び、医学用語の日本語訳を多く作っています。(例えば、蛋白質、窒素、十二指腸など)
明治9年(1876年)5月、ローレツと共に副教師兼訳官として、愛知県公立病院・公立医学講習場に着任しました。
原著は"Compend of Materia Medica and Therapeutics" (Philadelphia, 1869)です。
理禮氏藥物學 / [Riley原著] ; 小林義直譯 東京 : 島村利助 (発兌), 明治5 [1872] |