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後藤新平（1857-1929）は、ウィーン大学医学部に学んだローレツ（Albrecht von Roretz 1846-1884）から衛生行政思想と、実験的実証科学的発想法の影響を受け、後に、イギリスの公衆衛生に影響を受けました。後藤は、警察練習所で府県警察官に講義した講義録 『衛生警察原理』を元に、『國家衞生原理』（初版は1889年発行）を出版しました。
国家衛生思想、衛生行政論、衛生経済論をまとめたないようですが、第1編（緒論）、第2編（群生 社会 国家）、第3編（国家の機能）、第4編（固有衛生制度）は、このパッペンハイム（Louis Pappenheim 1818-1875）の“Handbuch der Sanitätspolizei”（衛生警察教本）のAllgemeiner Theil（総論）からの邦訳となっており、第5編（衛生と理財の関係）のみが後藤の文章とされています。 |
