内容 |
中川淡齋(なかがわ たんさい 1838-1866)は、播磨国(兵庫県)出身で、諱(いみな)は哲、字(あざな)は明甫、淡齋は号です。15歳で備前の閑谷学校(しずたにがっこう)に学んだ後、緒方洪庵(おがた こうあん 1810-1863)に師事しました。
郷里で医者となりますが、西洋医術は未だ広まらず、貧弱だった眼科を詳しく研究し、本書を著しました。1865年(慶応元年)オランダ人医師ボードウィン(Anthonius Franciscus Bauduin 1822-1885)を長崎まで訪ねて学び、さらに翌年、オランダ人化学者ハラタマ(Koenraad Wolter Gratama、1831-1888)の講義を聞きに長崎へ赴こうとして病に倒れました。
眼科要略 / 中川哲明甫編輯 ; 中川鴻碩平参校. 大阪 : 秋田屋太右衞門 , [1863] |