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榛斎(しんさい)は、宇田川玄真(うだがわ げんしん 1770-1835)の号です。伊勢国(三重県)安岡家に生まれ、杉田玄白(すぎた げんぱく 1733-1817)、大槻玄沢(おおつき げんたく 1757-1827)らに学び、宇田川玄随(うだがわ げんずい 1756-1798)が亡くなると宇田川家を継いで、美作国(みまさかのくに)(岡山県)津山藩医となりました。
本書は、榛齋の講義を門人の諏訪俊(すわ しゅん)(藤井方亭(ふじい ほうてい)の別名 1778-1845)が筆記したもので、西洋解剖学の概要や病理学など平易な内容であり、榛齋が開いた私塾 風雲堂や蘭学塾で教科書として利用され、江戸時代で最も普及した解剖書となりました。
西説醫範提綱釋義 3巻 / 榛齋宇田川先生譯述 ; 諏訪俊筆記. 江戸 : 須原屋茂兵衛 : 須原屋伊八. 京都 : 勝村治右衛門. 大坂 : 秋田屋太右衛門 : 河内屋喜兵衛 , 弘化2 [1845] |