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宇田川榛齋(うだがわ しんさい 1769-1834)は、伊勢飯南郡の安岡四郎衛門の子で、名は璘、字は玄真、号を榛齋と言います。
初め漢方医学を学び、江戸で宇田川玄随(うだがわ げんずい 1756-1798)に漢学を学んだ後、蘭方医学を志し、大槻玄沢(おおつき げんたく 1757-1827)などに蘭学を学びました。
『醫範提綱内象銅版圖』(いはん ていこう ないしょう どうばんず)は、わが国最初の銅版画による解剖図です。図は、ブランカールト(Steven Blankaart 1650-1702)の『新改訂解剖学』などオランダの解剖書を模写したものです。
榛齋は、腺、膵などの用語を初めて用いました。
[医範提綱内象銅版図] / 宇田川榛斎[編];[亜欧堂田善銅刻]. 江戸 : 須原屋伊八 , <1808.3> |