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中江藤樹(1608-1648)は、近江国(滋賀県)出身で、江戸初期の儒学者です。伊予国(愛媛県)大洲藩(おおずはん)に仕えましたが、母への孝養のため脱藩して、郷里小川村に帰り、母に仕えつつ学問と教育に励みました。日本における陽明学派の始祖とされ、近江聖人と呼ばれました。
藤樹は儒学、医学を講じて多くの門人を養成しました。
『捷径医筌』は1655年(明暦元年)に発行された医学入門書で、捷径は近道、医筌は医学の手引き、案内を意味しています。大洲藩時代の同僚の次男 大野了佐(おおの りょうさ) 一人のために、藤樹自ら医学書を読み編集したものです。
捷径医筌 / [中江藤樹著]. [京都] : 田中文内 , [1655] 5冊 ; 縦14cm×横20cm |