新任教授のご紹介(皮膚科学 武市 拓也 教授)
2026.07.06 ニュース
ご挨拶
このたび、2026年7月1日付で名古屋大学大学院医学系研究科皮膚科学の教授を拝命いたしました武市拓也(たけいち たくや)と申します。謹んでご挨拶申し上げます。
私は2004年(平成16年)に滋賀医科大学医学部を卒業し、2006年に名古屋大学皮膚科学教室に入局、2007年に名古屋大学大学院に進学いたしました。大学院では、富田靖先生(現:名誉教授)、杉浦一充先生(現:藤田医科大学皮膚科教授)をはじめとする諸先生方のご指導のもと、研究の基礎を学びました。2010年からは秋山真志先生(現:名誉教授)のご指導のもと研鑽を積み、2013年より英国キングスカレッジロンドンに留学し、遺伝性皮膚疾患の研究に従事いたしました。帰国後は、遺伝性皮膚疾患、角化症を中心に、診療と研究を続けてまいりました。
皮膚は、外界から体を守る重要な臓器であり、その異常は患者さんの日常生活や心理面にも大きな影響を及ぼします。一方で、皮膚疾患の背景には、遺伝、バリア機能、炎症、免疫など、多くの領域に通じる重要な病態が存在します。皮膚科学は、目で見える病変を丁寧に診察する臨床医学であると同時に、疾患の本質に迫る研究医学でもあります。
私はこれまで、先天性魚鱗癬などの遺伝性角化症や、膿疱性乾癬を含む自己炎症性角化症など、稀少難治性皮膚疾患に取り組んでまいりました。患者さんの診療から得られる疑問を出発点に、遺伝学的解析、機能解析、疾患モデル、オミクス解析などを組み合わせ、病態の解明と新しい診断法・治療法の開発を目指しております。稀少疾患の研究は、患者さんに直接貢献するだけでなく、皮膚のバリア機能、表皮分化、炎症制御といった普遍的な生命現象の理解にもつながると考えております。
名古屋大学皮膚科がこれまで培ってきた診療・研究・教育の伝統を大切にしながら、基礎研究と臨床を結び、患者さんに還元できる成果を生み出してまいりたいと存じます。また、学生や若手医師が、皮膚科診療の面白さと研究の魅力を実感し、国内外で成長できる教室づくりに努めてまいります。微力ではございますが、地域の医療機関、関連病院、国内外の研究機関、他診療科および多職種の皆様と連携し、名古屋大学皮膚科のさらなる発展、ひいては皮膚科学の発展と社会への貢献に尽力してまいります。今後ともご指導ご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
略歴
2004年3月 滋賀医科大学医学部医学科 卒業
2004年5月 愛知県厚生連昭和病院(現:江南厚生病院) 研修医
2006年4月 名古屋大学医学部附属病院 皮膚科
2007年9月 豊橋市民病院
2010年9月 名古屋大学大学院医学系研究科 皮膚科学 博士課程修了
2011年4月 稲沢市民病院
2013年3月 英国キングスカレッジロンドン Visiting Research Fellow
2016年4月 名古屋大学医学部附属病院 皮膚科 助教
2019年10月 名古屋大学大学院医学系研究科 皮膚科学 講師
2022年4月 名古屋大学高等研究院兼務
2023年4月 名古屋大学大学院医学系研究科 皮膚科学 准教授
2026年7月 名古屋大学大学院医学系研究科 皮膚科学 教授

