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本学医学系研究科 貝淵 弘三 教授が「紫綬褒章」を受章しました

 平成29年11月3日、本学医学系研究科の貝淵 弘三教授(神経情報薬理学)に「紫綬褒章」が授与されました。紫綬褒章は、学術、芸術、スポーツ分野において優れた業績を遂げた人物を顕彰する褒賞です。

 貝淵教授は、低分子量G蛋白質Rhoの標的蛋白質である「Rho-キナーゼ」を発見し、細胞の収縮、運動、極性を制御するシグナル伝達機構の解明に極めて大きな貢献を果たしてきました。また、Rho-キナーゼが、血管平滑筋の異常収縮を介して狭心症や肺高血圧症、脳血管攣縮(れんしゅく)などの病態に関与することを見出し、これらの動脈硬化性疾患の新たな治療法開発への道を開きました。さらに、CRMP-2がRho-キナーゼの脳内基質であることを明らかにしました。神経細胞は分化の過程で、通常一本の軸索と複数の樹状突起を形成し、樹状突起から信号を入力して軸索から信号を出力するという極性を獲得します。貝淵教授はCRMP-2が神経細胞の極性形成を制御していることを明らかにし、極性形成機構の分野で大きなブレークスルーを果たしました。

 近年においては、Rho-キナーゼを含む任意のリン酸化酵素(キナーゼ)の基質が何であるかを明らかにするために、新たなリン酸化プロテオミクス法を世界に先駆けて開発しました。この方法を駆使して、マウス脳で起こるリン酸化反応を網羅的に解析し、ホルモンの一種であるドーパミンがどのような仕組みで快情動行動を生み出すかを明らかにしました。

 11月14日に文部科学省において伝達式が行われ、その後、天皇陛下への拝謁がなされました。

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 伝達式の様子            紫綬褒章 賞状