研究室紹介Laboratories

Back
Top > 研究室紹介 > 寄附講座 > 肺高血圧先端治療学

寄附講座肺高血圧先端治療学

概要

1.肺高血圧症の病理像

平成24年4月に誕生した講座です。これまで肺高血圧症は予後不良の難病ととらえられておりました。しかしながら、世界的にも病態解明が進み、多くの患者が救われる疾患になりつつあります。日本でも2005年、ボセンタン(商品名トラクリア:アクテリオンファーマシューティカルジャパン)を皮切りに、次々と画期的な新薬が次々登場して、大きく予後が改善してきております。本領域は、膠原病などの基礎疾患の治療と並行して治療しなければならないことも多く、他科の先生と協力して治療にあたることも多いのが特徴です。最重症例は肺移植も検討しなければなりません。従って多くの診療科がある大学病院が取り組むべき疾患領域です。まだ肺高血圧症の病態として、未解明の部分も多く、基礎研究により病態解明に取り組み、新薬の効果の詳細な検討も重要と考えます。臨床においては、関連施設も含めた治療システム構築を1目指し、肺高血圧症に対する治療体系を確立することが、大変重要だと考えております。稀少疾病でかつ難病である肺高血圧症に対する我々の使命は、大変重要であると考えております。

循環器内科学

2.運動耐容能の評価

肺高血圧症患者の心肺運動負荷試験
治療効果判定や方針を決定する上で、心肺運動負荷試験(CPX)による運動耐容能の評価は、有用であることが報告されており、2009年アメリカ心臓協会、ヨーロッパ心臓病学会のガイドラインにも掲載されております。しかしながら、日本では、運動耐容能評価により治療方針をたてているところは、まだ多くありません。現在、我々は、関連施設と協力し、本邦におけるCPXによる運動耐容能評価の治療効果判定や予後指標の有用性を評価する、前向きに臨床研究を行っております。肺高血圧症の患者様に治療をするうえで、運動耐容能は極めて重要かつ切実な問題であり、それが改善するかどうかは、病態に関わらず重要であると考えます。寄附講座の特徴として今後も進めてまいりたいと考えております。

教員

構成員名役職所属
近藤 隆久 寄附講座教授 肺高血圧先端医療学寄附講座
平敷 安希博 寄附講座助教 肺高血圧先端医療学寄附講座

研究キーワード

肺高血圧症、運動耐容能、血管病理、肺血栓塞栓症、先天性心疾患、Eisenmenger症候群