| |
切迫性尿失禁 | |
尿意のチェック | |
● |
尿意があるかどうかをチェックする。 |
● |
尿意があるとすぐもれるのか、トイレに行くまでにもれるのか、トイレで着衣をぬぐまでにもれるかをチェックする。 |
● |
排尿日誌から、尿意のある間隔、尿がもれる間隔をチェックする。 |
|
|
時間排尿誘導 | |
● |
尿意があってもしばらくはがまんのできる場合は、軽い尿意で早めにトイレにいくように指導する。 |
● |
尿意を訴えた時にすぐに排尿できるような環境を整える。 |
●
|
尿意があるとほとんどがまんできずにもれる場合は、排尿日誌から得られる情報により、時間的に尿もれが起こる前に排尿するようにする。
|
|
|
排尿訓練 | |
● |
痴呆がなく、理解力のある場合は、尿意切迫感が起こった時の対処方法を指導する。強い尿意が起こり、尿がもれそうになったらあわててトイレに行かず、落ち着いて座り、深呼吸をして、男性では亀頭部を自分で強くにぎる、女性では外陰部(尿道の出口のあたり)を手で圧迫して、尿意がおさまるのを待ち、それからトイレに行って排尿する。 |
|
|
トイレ環境の整備 | |
● |
尿意があったらすぐ排尿できるようなトイレ環境を整える。 |
● |
トイレと居住位置との関係、ポータブルトイレや採尿器具などを使うことも考える。 |
● |
特に高齢者では、夜間のトイレ移動が困難なことも多いので、夜間のトイレ環境を整える。 |
|
|
着衣の工夫 | |
● |
すばやく脱げる着衣を工夫する。何枚も重ねて衣類を着込んでいると、排尿時に脱ぐのに間に合わないことがある。 |
|
|
おむつなど | |
● |
できる限りおむつをしない方法で排尿管理を考える。 |
● |
どうしても必要な場合は、パッド、尿とりパンツなど、排尿時に脱ぎやすいものから使用する。 |
● |
テープ固定式紙おむつは排尿時にすぐに取り外しにくいので、なるべく避ける。 |
|
|
留置カテーテル | |
● |
原則として、切迫性尿失禁には尿道カテーテル留置は適応外である。 |
|
|
一般医あるいは泌尿器科医への紹介 | |
● |
膀胱の不随意な収縮にもとづく切迫性尿失禁は、抗コリン剤などの薬物治療が有効であるので、 医師を受診して、薬物治療を併用すべきである。 |