腹圧性尿失禁

残尿のチェック

高齢者では加齢により膀胱収縮力が低下することが多く、尿排出障害を除外する必要がある。

症状のみでは、必ずしも尿排出障害を鑑別することが困難である。

 

残尿測定は、導尿(10〜12Fのカテーテル)あるいは経腹的超音波検査により行う。

経腹的超音波検査による残尿測定方法

環状断での縦径(a)と横径(b)、および矢状断での前後径(c)を計測

環状断

矢状断

残尿量= a × b × c/ 2 ml

 

尿検査

尿路感染の除外のため、尿沈渣・尿培養などの尿検査を行う。

尿路感染があれば、抗菌剤による治療を行う。

泌尿器科専門医紹介

全身状態が良好で、痴呆もなく、通常の日常生活が可能な例で、本人が治療を希望する例では、治療のため泌尿器科専門医に紹介する。

残尿が50ml以上みられる例についても泌尿器科専門医を紹介する。