クリニカルシミュレーションセンターのご紹介

クリニカルシミュレーションセンターの使命-地域医療人の育成-

 現在、教育病院を含めた世界の医育機関では、臨床教育を効果的に行うために、実際の医療現場を模した各種の疑似環境を学習者に提供して、彼らの自学自習に役立てたり、その環境をチーム医療の教育プログラムの中で活用することが広く行われています(full scale simulation training)。この教育手法は職種を問わずその教育学的有効性が認められています。

 本学では、平成18年度にスキルス&ITラボラトリーを開設しました。ここでは、BLSやACLSなどの救命蘇生用の設備・備品のほか、技能だけでなく態度教育の充実のために医療面接のトレーニング室も用意しました。主に医学部生や入職間もない附属病院の看護師教育に役立てられ、年間2,000件弱、延べ人数で約20,000人の方々に利用されるに至っています。

 そして、外科手術、内視鏡、超音波診断、血管内治療を中心とした最新鋭のシミュレータ、トレーニング機器が平成24年度に数多く予算措置されたことに伴い、従来のスキルス&ITラボラトリーを包摂する形でクリニカルシミュレーションセンターが設置されました。各種のバーチャルリアリティ内視鏡手術シミュレータなど、設備や機器の充実度は国内トップクラスになりました。これにより学内外の卒前から卒後のシームレスな教育、研修、また多職種の教育に対応できるセンターとなっております。また手術機器の歴史を見て学べるミュージアムも充実させつつあります。

 技術や技能が高度になればなるほど、医療安全の観点からも実診療に備えた十分な準備が求められます。今後とも、学生、研修医教育や専門医育成のみならず、地域医療機関等と連携して、地域医療に携わるあらゆる医療職の卒後研修から生涯研修に貢献することを目的として様々な取り組みを実践していきます。またシミュレータの開発などの産学連携の拠点としても期待されています。このように医学医療に関連する多くの方々にさまざまな形でご利用していただける開かれたセンターをめざしていきたいと思います。

名古屋大学大学院医学系研究科附属
クリニカルシミュレーションセンター
センター長  小寺 泰弘



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