すべての医療者のさまざまなシミュレーション医療・教育・研究の場となる
多機能センター

  21世紀に入り,すべての医療職の学生教育から卒後教育,専門教育,生涯教育に至るまで,実際の医療現場を模した各種の疑似環境の中で行うシミュレーション教育が大きな柱のひとつになっています.また,バーチャル・リアリティ(VR)など画像技術の発展とともに,シミュレーションやナビゲーションの教育や治療への応用が進んでいます.

  本センターには以下のような機能があります.

1.基本的手技のスキルスラボ,疑似診察室 (1階) N~T 
  医学生,看護学生~卒後医師,看護師などの基本的診察手技,フィジカルアセスメント, 基本看護技術,超音波検査,救命処置などをトレーニングする大,小さまざまなスキルスラボ群と医療面接トレーニング (訓練された模擬患者SP:simulated patientが協力します)用の疑似診察室(7室)とブリーフィングルームがあります. 卒前から卒後の多くの医療職のシミュレーション教育の場となっています.

2.救命救急処置トレーニング (1階) T, P, Q 
  救命蘇生訓練は全職員が対象で,職種,階層に応じたトレーニングが行われています. 当センター内で最も大きな部屋であるグランドラボには,各種救急蘇生訓練用マネキンが集結しています. また,産科救急用,乳児救急用高機能マネキン型シミュレータ,経食道超音波検査VRシミュレータなどは,より専門的な救急処置トレーニングに対応しています.

3.手術,血管内治療などのトレーニングセンター (ドライラボ)(2階) M
  手術,血管内治療,内視鏡検査のトレーニング機器を備えています. 特に内視鏡手術用の機器は国内トップクラスの充実度です. 治療,検査のVRシミュレータは,臨床実習中の多くの学生が体験しており,クリニカルクラークシップと並行したシミュレーション学生教育が行われています. 卒後医師が対象の手術セミナーは,VRシミュレータより臓器モデルと実際の手術機器を用いるプログラムが中心で,学外の方も多数参加されています. また,手術室に勤務する医師,看護師,MEの多職種向けの手術講習会も行っています.今後,手術トレーニングは,ウェットラボ(カダバー・トレーニングセンター)の CALNAと連携し,役割分担して進めていきます.

4.手術機器ミュージアム (2階) M
  1990年代から急激に発展した内視鏡手術を中心とした手術機器を保存,展示するミュージアムです.外科系医師だけではなく広く医療者の教育,医学史の研究に資するとともに,一般の方への現代の手術器械の紹介にも役だっています.シミュレーションに重要な技術のひとつであるバーチャル・リアリティについても展示しています(体験コーナー).医療関連企業の人材教育にも活用されています.

5.患者画像データ出力, 3Dプリンター室 (2階) H, I
  脳神経外科や耳鼻科などの手術では「画像等手術支援加算(ナビゲーション)」が健康保険適用されており,患者データからナビゲーション用模型を作成し手術シミュレーションに用います.

6. シミュレーションを利用する医工,産学連携
  模擬臓器を利用する研究もシミュレーション医学の一環です. 工学部,名古屋工業大学,企業などとの医工・産学連携を進め,診断・治療支援システムやトレーニング機器の開発なども行われています. また,医療関連メーカーのシミュレーション教育(ロールプレイなどが含まれます)にも協力しています.


  今後とも,さらに地域の医療機関,教育研究機関,企業などと連携して,あらゆる医療関係職の卒後研修から生涯研修のみならず, 多分野連携への貢献をめざしてさまざまな取り組みを実践していきます.医学・医療に関連する多くの方々にご利用していただける開かれたセンターをめざしていきたいと考えています.



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