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| 血管外科 ]
動脈瘤とは?
大動脈壁がもろくなって瘤状に拡張する病気です。
その部位により、腹部大動脈瘤、胸部大動脈瘤、胸腹部大動脈瘤、末梢動脈瘤などがあり
、多くの場合、動脈硬化が関係していると言われています。
本来の大動脈の太さは、腹部大動脈ではで約1.5から2.0cmほどです.
瘤の直径が4cm、つまり正常の2倍位になると5年以内に約10%が破裂するといわれています。
直径が6cmで30ー40%、8cmで60ー70%と、大きくなるに従って破裂の危険性が増大していきます。
いったん破裂するとその死亡率は腹部大動脈瘤で約50%と大きな、極めて恐ろしい病気です。
一方、破れる前に、心臓、肺、肝臓、腎臓などの全身状態を十分に検査してから行う手術(待機的手術)は
安全におこなわれるようになっており、その死亡率はいろいろな施設からの成績を平均しますと一般的に約3%位です。
当教室の待機的手術の成績は、最近5年間は手術死亡はありません。このことから、待機的に手術をすることが望ましい病気です。
症状
ほとんどの場合が無症状で、超音波検査やCT検査で偶然発見される
患者さんが殆どです。また、腹部に拍動性の腫瘤(こぶ)が
触知される事もあります。
検査
外来を受診して、超音波、CT等の検査を行います。その後、入院が必要な方は入院して頂いて、
全身状態の精査及び血管造影等の検査をもとに瘤の大きさ、形を総合的に判断し最終的な治療方針を決定します。
このCTでは、大動脈の拡大と壁在血栓を認めます。
動脈造影では、腎動脈の分枝部から末梢が、大きく左に蛇行し動脈瘤となっています。
治療

治療方法は従来の外科的手術と最先端の治療法としてステントグラフト挿入術があります。
従来の外科的手術は、拡張した大動脈瘤を取り除き、人工血管で置換します.
前述したように極めて安全に行われています。また、腹部大動脈症例で手術をした症例(手術群)
としていない症例(非手術群)での生存率を比較すると、手術群の生存率が高いのです。
また非手術群の死因として瘤破裂に起因するものが多いため、待期的手術が望ましいと思われます。
動脈瘤の全体像です

動脈瘤を切開すると、中には古い血栓があります。これを取り除いて人工血管を入れます。
Y型人工血管置換術の完成です。動脈壁が弱くなって動脈瘤になっているので、人工の動脈壁を中に埋め込む手術です。
ステントグラフト内挿術につきましては、別に説明します。