分野の概要    
 わが国では現在少子化が急速に進行しているが、核家族化や医療の高度化に伴い、小児科医のニーズはむしろ増大している。当教室では、幅広い小児疾患に対しよりよい医療を提供すべく、診療・研究・教育に努めている。

 わが国の現状では、小児科医はまずgeneralistとして一人一人が幅広い小児科疾患に対応する必要がある一方で、specialistとして高度な専門性を持つことが望まれる。当教室では、現在12の診療グループがあり、specialistとしての専門医療を行っている。

 また、40に及ぶ関連病院と連携して、common diseaseに対しEBMに基づいた共同研究を遂行している。
 研究面では、臨床に直結したテーマを主体に幅広い分野で業績を築きあげてきた。
 平成14年度には、文部科学省による高度先進医療開発経費が採択されたことから、細胞療法・遺伝子治療を視野に入れた、先端医療にも着手している。
研究室紹介
医局行事
Case File
医局史
研究指導の方針および体制
 幅広く小児医療を実践し、小児科専門医の資格が取得可能なように、大学附属病院や関連の研修指定病院をローテートする独自の卒後研修システムを確立している。
 すべての専門分野を網羅したグループを有することから、希望の専門分野の研修が教室内で可能である。また、積極的に国内外への留学も奨励しており、現在5名が海外の研究施設に出張している。
 大学院生は現在17名が在籍しており、教室内の各グループの教官が指導者となり、専門分野の研究を進めているが、基礎系の研究室や学外の研究施設での研究も可能である。
   
   (主な研究テーマ)
   小児期造血障害の病院解明および治療法の開発
造血幹細胞移植における合併症の予防および治療法の開発
小児期発症てんかんの臨床的検討
新生児脳障害の発生機序の解明
ウィルス疾患の遺伝子診断
ウィルスの中枢神経系感染機構の解明
小児アレルギー疾患の発症予防と病態解明
先天性免疫不全症の病態解明および治療法の開発
早産児の中枢神経発達に関する研究
不整脈の臨床的検討

名古屋大学大学院医学研究科
小児科学 / 成長発達医学
〒 466-8550 名古屋市昭和区鶴舞町65
Tel : (052) 741-2111 (大代表)
Fax: (052) 744-2974
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