研修プログラム

名古屋大学医学部附属病院産婦人科研修プログラムにおいて産婦人科専門医研修を希望される方へのご案内

一般社団法人 日本専門医機構のホームページ(https://jmsb.or.jp/senkoi/)を参考に、各自、登録作業をすすめてください。

研修プログラムなどは以下のとおりです。

 @ 名古屋大学産婦人科研修施設群プログラムはこちら (PDFファイル)

 A 名古屋大学産婦人科研修カリキュラムはこちら (PDFファイル)

 B 修了要件はこちら (PDFファイル)

 C 名大研修の概要と具体例はこちら (PDFファイル)

平成29年度より、名古屋大学産婦人科研修プログラムに沿った後期研修を開始します。基幹施設である名古屋大学医学部附属病院ならびに各連携施設が連携して産婦人科専攻医の育成にあたります。名古屋大学医学部附属病院においては、婦人科悪性腫瘍および合併症妊娠や胎児異常、産科救急などを中心に研修を行います。大学での研修の長所は、一般市中病院では経験しにくいこれらの疾患を多数経験ができることであり、3年間の研修期間のうち6ヶ月以上は基幹施設で最重症度の患者への最新の標準治療を経験していきます。一方、大学外の連携施設においては、一般婦人科疾患、正常妊娠・分娩・産褥や正常新生児の管理を中心に研修を行います。治療方針の立案、実際の治療、退院まで、指導医の助言を得ながら自ら主体的に行う研修となります。生殖医療については体外受精などの治療を名古屋大学医学部附属病院もしくは連携施設で研修していきます。後期研修3年間で、産婦人科専門医取得に必要な正常・異常妊娠分娩の取扱い、急速遂娩の施行、帝王切開、子宮全摘、腹腔鏡下手術等、標準的な産婦人科手技をすべてマスターできます。

入局について
名古屋大学産婦人科入局の最大の魅力は、東海地方全域に渡る、多数の優れた研修施設から、研修病院を選ぶことができる点にあります。大学病院以外の産婦人科研修施設として、東海3県全域に40施設以上存在します。これは、東海地方に存在する他大学産婦人科教室の持つ、関連病院の総計を、凌いでおります。また、これらの関連病院は、量だけでなく質も充実しているといえます。豊富な症例数の他、婦人科手術数が十分行われているか、腹腔鏡手術に力を注いでいるか、さらにNICUを含めた周産期医療が充実しているかといったような産婦人科研修病院を決めるにあたって多様なニーズがあると思われます。臨床研修に入っても、多くの症例を経験することができる様々な名大産婦人科関連病院と、症例ごとにじっくりとよく考えながら経験を積むことができる大学病院の研修をうまく組み合わせることにより、効率的な研修を受けることができます。

専門医になるには

初期研修について
名古屋大学では原則としてご本人の特別なご希望がない限り、卒後5年間は研修病院でそのまま産婦人科医として勤務していただいております。関連病院での研修同様に産婦人科医師として身につけるべく基本的技術を習得していただきます。様々な理由で初期研修以外の病院で産婦人科の後期研修を行いたい希望が有るようでしたら、入局後、他の関連病院に異動していただくことも可能です。卒後5年以降は別の関連病院へ短期赴任することはありますが、原則として大学に帰局していただいております。しかしながら、出産・育児などの個別の事情があるようでしたら臨機応変に対応させていただいております。

2年間の初期臨床研修終了後、専攻医指導施設において通算3年以上の産婦人科の臨床研修を終了すること、また一定の実地経験(分娩や手術など)が必要です。当院は日本産科婦人科学会の専攻医指導施設であり、産婦人科各領域の最低限の知識と初期治療に対する十分な技量が身に付くように、トレーニングを行うことが可能です。また、最初の2年間は学会に加入していなくても次の3年間、産婦人科臨床の経験を十分積んでいただければ、専門医受験資格が生じます。この3年間で、正常・異常妊娠の管理、種々の産科手術、帝王切開術、良性・悪性疾患の基本的な管理と手術手技、基本的な不妊治療・内分泌治療などを習得していただくことが目標となります。当院の初期研修プログラムの中でも、産婦人科専門コースでは一年次から4ヶ月間の産婦人科研修を導入し、2年次には最大8週間、協力病院での産婦人科研修も可能です。

 

さらなるキャリアを

当院では、一般に subspecialty とよばれる腫瘍、周産期、不妊生殖、内視鏡手術、などの専門医取得を目指すための、産婦人科専門医取得後の医師を対象とし、関連病院も参加した東海若手医師キャリアプログラム研修があります。 主なsubspecialty としての資格には

・婦人科腫瘍専門医(日本婦人科腫瘍学会)
取得には指定修練施設での臨床経験や論文発表などが必要です。
当院は指定修練施設に認定されています

・周産期/母体・胎児専門医(日本周産期・新生児医学会)
取得には認定研修施設での臨床経験や論文発表などが必要です。
当院は基幹研修施設に認定されています

・生殖医療専門医(日本生殖医学会)
取得には認定研修施設での臨床経験や論文発表などが必要です。
当院は認定研修施設です。

・内視鏡技術認定医(日本産科婦人科内視鏡学会)
取得には臨床経験や学会発表が必要です。

などが挙げられます。

学外研修システムについて

名古屋大学産婦人科では積極的に関連病院であるいは大学病院で研修・臨床をされている若手医師に対して研修会・教育セミナーを開催しております。こうした催しを中心にして関連病院に勤務する若手の先生方と常に密接なコミュニケーションを保っております。

帰局後の進路

1.大学院進学

原則的には研修期間が終了していれば、入学時期について特に制限はありません。

2.医員として帰局

帰局の時期は卒後5〜6年後が多いのが現状です。在籍期間は平均1年半〜2年間。
その間に博士論文を完成されれば学位取得も可能です。

3.社会人大学院

関連病院に勤務しながら大学院生として大学で研究を行うパターンです。
現在のところ医員が社会人大学院生になっているケースが多いのが現状です。

(1)日本産科婦人科学会専門医の取得をめざし、名古屋大学病院および学会の研修指定施設において所定の期間研修を行います。 後期研修3年間で上記専門医試験の受験資格が得られます。
(2)サブスペシャリスト養成:産科婦人科学会専門医取得後、3つのサブスペシャリティそれぞれの専門医取得を目指します。

臨床研究コース

学位取得希望者は、名古屋大学大学院医学系研究科産婦人科講座において大学院教育を選択できます。 生殖器腫瘍学、不妊症・生殖生理学、周産期学の各研究室でそれぞれの専門性を取り入れたカリキュラムに従い研究を行います。基礎系大学院あるいは国内協力研究施設、さらには海外留学なども選択可能です。

お問い合わせ先

入局や研修システムの詳細等に関しましては、ご遠慮なくご連絡ください。
名古屋大学医学部産科婦人科学教室 〒466-8550 名古屋市昭和区鶴舞町65 医局長 大須賀智子
電話:052-744-2261 FAX:052-744-2268 E-mail:ob-gy[at]med.nagoya-u.ac.jp