婦人科腫瘍

吉川史隆

 名古屋大学医学部附属病院、ならびに名古屋大学大学院医学系研究科産婦人科学講座を代表してご挨拶申し上げます。

 当教室は、大正 6年 2月、山崎正恊謳カが初代の教授に就任され、開講された歴史ある教室であり、創設以来、東海地方の産婦人科医療の中心を担っております。県内外の基幹病院の多くを関連病院とし教室から巣立った多くの諸先生方が県下産婦人科医療の第一線で活躍中であります。

 附属病院産婦人科におきましては、患者様に高度でかつ安全な最先端医療を提供するべく産婦人科医師、助産師、看護師スタッフ一同が日夜努力を重ねております。また、「日本婦人科腫瘍学会専門医制度指定修練施設」、「周産期・新生児専門医基幹研修基幹施設」、「日本生殖医学会認定研修施設」の認定を受け、今後とも更なる診療の質の向上を目指す所存であります。

 婦人科腫瘍の分野では、東海卵巣腫瘍研究会を1979年より関連病院と組織し、全国トップクラスの卵巣癌症例数を蓄積してます。患者様の「生活の質」 Quality of life を重視し、治療成績向上に貢献しております。また絨毛性疾患においても、日本で最初に絨毛性疾患登録管理センターを設置し、絨毛性疾患の治療成績向上に努めてきました。その後多くの県でも登録が実施されるようになりました。

 周産期医療では、超音波検査による血流波形測定や胎児心拍モニターにより正確に胎児の状態を把握し、小児科、小児外科とも緊密な連携を保ちながら、胎児にとって一番よい対応ができるように常に心がけております。特に胎児横隔膜ヘルニアでは、多くの症例を経験した専門医による最先端治療を行っています。

 生殖医療におきましては、難治性不妊症・不育症に対して、ホルモン治療、生殖補助医療、内視鏡下手術を含む生殖外科治療等あらゆる手法を用いて、エンブリオロジストを含む専門スタッフが、難治症例に取り組んでいます。また愛知県より委託を受けて、当院の診療とは独立して地域貢献のために「愛知県不妊専門相談センター」を運営しております。

 医学系研究科産婦人科学講座におきましては、臨床研究、分子生物学的研究の両分野において国内学に高い評価を受ける研究発表を行っております。また、先端医療開発特区(スーパー特区)のがんペプチドワクチン療法の研究グループの一員として卵巣癌のペプチドワクチン療法の研究も行っております。

 若手医師の専門医教育にも力を入れておりますので、今後産婦人科を専門としたい研修医や専攻医の先生方にはこのホームページを通して、当教室の特色を理解して頂ければ幸いです。

スタッフ紹介へすすむ