不妊相談Q&A

質問海外で治療をしています。今後の治療方針について、AIHかIVFを勧められました。こちらの治療費は莫大であり、金銭的な問題があるので、AIHから始めてみようと思います。しかし、AIHもクロミッドを使う方法(費用が、12万円程)と注射を使う方法(日本円で、40万近く)がある様です。金銭的な事から考えると、クロミッドを使う方法が良いと思うのですが、注射を使ったほうが効果的でしょうか?

答えAIHとIVFの適応の違いですが、精子所見によってはAIHではあまり妊娠が望めず、最初からIVFもしくは顕微授精となることがあります。質問の方の場合は、AIHかIVFをすすめられたとのことなので、AIHでも妊娠が見込める精子所見(もちろん前提としての卵管通過性あり)と理解いたしました。31歳という年齢を考えれば、まずAIHを数周期試されるのが良いでしょう。AIHの成績に関しては、単独よりも排卵誘発法を併用した方が、成績が良いと考えられています。この場合の排卵誘発法としては、一般的にはHMG/FSHの注射製剤をさすことが欧米では多いようです。クロミッドと注射剤の適応および作用の違いについては本サイトの不妊に関する情報のページをご参照ください。クロミッドの効果が見込め、内膜に対する副作用もないようでしたら、上記の金額の差を考えると、まずクロミッドを使用し、それで妊娠しなければ、注射製剤の使用を考慮されてはいかがでしょうか。
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