内容 |
賀川玄悦(かがわ げんえつ 1700-1777)は、近江国(滋賀県)彦根の生まれで、字は子玄(しげん)です。本姓は三浦で、7歳のとき母方の姓を継ぎました。鍼灸術を学び、のち京都に出て、鍼灸、按摩を業とするかたわら古医方を学び、賀川家の養子となり、徳島藩の藩医となりました。
たまたま一婦人の難産を鉄鉤(てつかぎ)を用いて救ったことから、助産術を独自に考案し、賀川流産科の祖となりました。
『産論』は、世界に先がけて胎児の正常胎位を確認した文献として知られ、後にシーボルト(Philipp Franz Balthasar von Siebold 1796-1866)により広く世界に紹介されました。
子玄子産論 / 賀川玄悦子玄著 ; 賀川子達校正. [出版地不明] : [出版者不明] , [安政6(1859) 跋] |