内容 |
葛乾孫(かつけんそん)(1305-1353)は、字は可久、中国 元(げん)の医学者で、代々医師の家の出身です。若い頃は好んで武術で治療し、効果を上げたと言われています。癆?(ろうさい)(肺結核)の治療に豊富な経験があり、『十薬神書』では、肺結核を治療する経験方10種を紹介しています。治療方剤は特殊ですが、正用から逸脱せず、多くは実用的で有効です。
味岡三伯(あじおかさんぱく)の門下であり、尾張医学館を主宰した浅井家の基礎を築いた浅井周伯(あさいしゅうはく)(1643-1705)は、『十薬神書』を校訂しています。養志堂は周伯の私塾です。本書は和刻本です。 |